こんにちは。
もりおか社会保険労務士事務所、社会保険労務士の川熊です。
基礎年金番号が分からなくなった場合でも、マイナポータルやねんきんネット、基礎年金番号通知書、年金手帳など、いくつかの方法で確認できます。
特に年金手帳は令和4年4月から新たに発行されなくなったため、「昔は年金手帳を見ればよかったはずだけれど、今は何を確認すればいいのだろう」と迷う方もいると思います。
実際には、年金手帳を紛失していても確認方法はありますし、必要であれば基礎年金番号通知書の再発行も可能です。
会社への入社手続きなどで急に番号が必要になった場合でも、まずはオンラインで確認できないか試してみるとよいでしょう。
この記事では、基礎年金番号を早く確認したい場合の方法から、手元の書類で確認する方法、どうしても分からない場合の問い合わせや再発行まで順番に整理します。
- 基礎年金番号をオンラインで確認する方法
- 基礎年金番号が記載されている書類
- 番号を忘れた場合の問い合わせ方法
- 基礎年金番号通知書を紛失した場合の再発行方法

基礎年金番号の調べ方を方法別に解説
基礎年金番号を確認する方法は一つではありません。
現在はオンラインで即時に確認する方法も用意されているため、年金手帳を探すことだけが基礎年金番号の調べ方ではありません。
スマートフォンなどですぐに確認したい場合はマイナポータルやねんきんネット、手元の書類から探したい場合は基礎年金番号通知書や年金手帳、国民年金保険料の納付書などを確認します。
実務上は、まずオンラインで確認し、難しければ手元の書類、それでも分からなければ日本年金機構へ問い合わせる、という順番で進めると効率的です。
急いで基礎年金番号を知りたい場合は、まずマイナポータルかねんきんネットを確認するのがおすすめです。
年金関係の書類を一から探すよりも、短時間で確認できる場合があります。
マイナポータルで基礎年金番号を確認する
マイナンバーカードを利用できる方であれば、マイナポータルから基礎年金番号を確認できます。
年金手帳や基礎年金番号通知書をどこに保管したか分からない場合には、最初に試したい方法の一つです。
日本年金機構の案内では、マイナンバーカードを利用してマイナポータルへログインし、トップページにある「年金」の項目から情報を取得すると、画面上に基礎年金番号が表示されます。
マイナポータルで確認する流れ
- マイナポータルへアクセスする
- マイナンバーカードを利用してログインする
- トップページにある年金の項目を選択する
- 年金情報が取得されるのを待つ
- 画面に表示された基礎年金番号を確認する
会社への入社手続きなどで基礎年金番号を求められ、「家に帰って年金手帳を探さなければならない」と考える方もいます。
しかし、マイナンバーカードを利用できる環境が整っていれば、自宅の書類を探さなくても確認できる可能性があります。
採用手続きの実務でも、基礎年金番号と雇用保険被保険者番号を混同しているケースがあります。
どちらも入社時に確認されることがあるため似たものに感じますが、まったく別の番号です。
マイナポータルの年金情報に表示される基礎年金番号を確認してから勤務先へ伝えると間違いを防ぎやすくなります。
基礎年金番号とマイナンバーも別の番号です。
マイナンバーカードの券面に基礎年金番号が印字されているわけではありません。
マイナンバーカードを使って本人としてマイナポータルへログインし、連携された年金情報から確認するという仕組みです。
社会保険とはの全体像については、社会保険とは?仕組み・種類・広義と狭義の違いについて整理した記事で確認できます。
なお、日本年金機構では、マイナポータルから基礎年金番号の情報を取得できる時間帯を案内しています。
オンラインサービスであっても常に同じ条件で情報を取得できるとは限らないため、急ぎの場合は利用可能な時間にも注意してください。
「年金手帳がないから番号を調べられない」と考える必要はありません。
現在はマイナポータルという確認手段がありますので、マイナンバーカードを利用できる方はまず試してみるとよいでしょう。
確認方法や利用可能時間などの最新情報は、日本年金機構の案内で確認できます。
制度や画面表示は変更される可能性がありますので、実際に操作する際には最新情報を確認してください。
(出典:日本年金機構「自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください。」)
ねんきんネットで基礎年金番号を確認する

ねんきんネットを利用している方は、ログイン後のトップページから基礎年金番号を確認できます。
すでに利用登録をしている方であれば、マイナポータルと同様にオンラインで確認できるため、書類を探す手間を省けます。
ねんきんネットは、日本年金機構が提供している個人向けのオンラインサービスです。
基礎年金番号の確認だけを目的としたサービスではなく、自分の年金加入記録や国民年金保険料の納付状況、年金見込額など、年金に関するさまざまな情報を確認できます。
ねんきんネットで確認する流れ
- ねんきんネットへログインする
- ログイン後のトップページを開く
- 画面に表示されている基礎年金番号を確認する
すでにねんきんネットを利用できる状態であれば、 基礎年金番号を確認するためだけに年金事務所へ出向く必要はありません。
会社から「入社手続きに必要なので番号を確認してください」と言われたようなケースでは、まずねんきんネットを確認するのが効率的です。
一方、初めてねんきんネットを利用する場合は、ログイン方法の確認や利用登録が必要になることがあります。
「今すぐ番号だけを知りたい」という状況で利用環境が整っていないのであれば、マイナポータルや手元の基礎年金番号通知書など、別の確認方法と比較して使いやすいものを選びましょう。
番号と一緒に年金記録も確認しておく
私が実務上おすすめしたいのは、ねんきんネットを開いたのであれば、基礎年金番号だけを確認して画面を閉じるのではなく、自分の年金加入記録にも目を通しておくことです。
たとえば、転職を何度か経験している方、会社員と自営業の両方の期間がある方、過去に扶養へ入っていた期間がある方などは、本人の認識と年金記録が一致しているかを確認しておくとよいでしょう。
基礎年金番号は、あなたの公的年金の加入記録を管理するための重要な番号です。
したがって、本当に重要なのは「番号を覚えているか」ということだけではなく、 その番号のもとに自分の年金記録が正しく管理されているか という点です。
ねんきんネットを利用する機会があれば、基礎年金番号とあわせて加入履歴も確認しておきましょう。
特に過去の勤務先が表示されていない、加入期間が想定より短いなどの違和感がある場合は、そのままにしないことが大切です。
また、日本年金機構から届くねんきん定期便でも年金加入記録や年金額を確認できます。
年金額の見方まで整理したい方は、 年金定期便の見方と年金見込額|年代別に確認するポイント も参考にしてください。
基礎年金番号を調べることをきっかけに、自分の年金記録を整理しておく。
これだけでも将来の年金手続きで迷う可能性を減らせるかなと思います。
基礎年金番号通知書で確認する
基礎年金番号通知書が手元にある場合は、そこに記載されている番号を確認するのが分かりやすい方法です。
特に令和4年4月以降に初めて公的年金制度へ加入した方の場合、従来の年金手帳ではなく基礎年金番号通知書を受け取っている可能性があります。
年金手帳は令和4年3月31日をもって新規発行が終了し、令和4年4月1日以降は、初めて年金制度へ加入する方などに基礎年金番号通知書が発行される仕組みへ変わっています。
そのため、若い方から「年金手帳をもらった記憶がありません」と相談されたとしても、それだけで書類を紛失したとは限りません。
そもそも年金手帳ではなく、基礎年金番号通知書が交付される世代になっている可能性があります。
年金手帳がないのは珍しいことではない
以前は「基礎年金番号を確認してください」と言われれば、まず年金手帳を探すというのが一般的でした。
しかし、現在は年金手帳そのものを新たに交付していません。
この制度変更を知らないと、「就職したのに年金手帳をもらっていない」「会社から返してもらっていないのではないか」と考えてしまうことがあります。
令和4年4月以降に初めて年金制度へ加入したのであれば、確認するべき書類は基礎年金番号通知書です。
年金手帳がない=基礎年金番号がない、という意味ではありません。
現在は、年金手帳に代わって基礎年金番号通知書により番号が通知される仕組みになっています。
基礎年金番号通知書を見つけた場合は、そこに記載された基礎年金番号を確認するとともに、今後紛失しないよう保管しておきましょう。
日常的に使用する書類ではないため、一度収納すると場所を忘れてしまいやすい書類でもあります。
私なら、雇用保険関係の書類や源泉徴収票などと混ぜるよりも、年金関係の書類だけを一つのファイルにまとめておくことをおすすめします。
将来、転職や年金請求などで確認することになったときに探しやすくなります。
勤務先に提出するときは何を求められているか確認する
入社時に勤務先から「基礎年金番号を提出してください」と言われた場合でも、基礎年金番号通知書の原本を会社へ渡しっぱなしにするという意味とは限りません。
会社側が必要としているのは基礎年金番号の確認であり、番号の記載や書類の写しなど、会社ごとに案内方法が異なる場合があります。
原本を提出するよう案内された場合には、返却されるのかなども確認しておくと安心です。
基礎年金番号通知書は、あなた自身の年金に関する重要書類です。
番号を確認した後も処分せず、継続して保管しておきましょう。
年金手帳が残っていれば番号を確認できる

年金手帳を持っている方は、手帳から基礎年金番号を確認できる場合があります。
年金手帳が廃止されたと聞いて、「持っている年金手帳はもう使えないのだろう」と思う方もいますが、新規発行が終了したことと、すでに交付された年金手帳がすべて無効になったことは同じ意味ではありません。
特に確認しやすいのが、表紙が青色の年金手帳です。
青色の年金手帳は、平成9年1月から令和4年3月までに被保険者資格の取得手続きを行った方などに発行されており、そこに記載されている番号が基礎年金番号となります。
したがって、自宅に青色の年金手帳がある場合には、まずそこを確認してみてください。
年金手帳の表紙だけでなく、中に記載されている番号を確認することが大切です。
オレンジ色や茶色の年金手帳は注意する
一方で、オレンジ色や茶色など、青色以外の古い年金手帳を持っている方は注意が必要です。
これらは基礎年金番号制度が始まる前に発行されたものを含むため、手帳に数字が書かれているからといって、それを現在の基礎年金番号だとそのまま判断するのは適切ではありません。
基礎年金番号制度は平成9年1月から始まっており、それ以前には国民年金や厚生年金保険などでそれぞれ記号番号が使用されていた時期があります。
このため、古い年金手帳を持っている方では「手帳に書かれている番号」と「現在の基礎年金番号」が別に存在する場合があります。
青色以外の古い年金手帳に記載された番号を、確認せずに現在の基礎年金番号として勤務先へ提出するのは避けましょう。
基礎年金番号通知書や別の年金関係書類がないか確認し、判断できない場合は日本年金機構へ相談するのが安全です。
年金手帳が複数ある場合も確認が必要
実務では、引っ越しの整理などをしていたら年金手帳が2冊出てきた、というケースもあります。
複数の年金手帳があり、記載されている番号も異なる場合には、単純に「新しそうなものを使えばよい」と考えないほうがよいでしょう。
複数の番号に年金加入記録が分かれている可能性もあるためです。
年金の加入記録は将来の年金額にも関係しますので、番号の違いを見つけた場合には、勤務先の社会保険担当者や年金事務所へ相談することをおすすめします。
また、年金手帳を紛失した場合、現在は年金手帳そのものを新しく再発行する仕組みではありません。
再交付を申請した場合は、原則として基礎年金番号通知書が発行されます。
古い年金手帳を見つけた場合は、「番号が書いてあったから終わり」ではなく、それが現在の基礎年金番号なのかまで確認することが重要です。
納付書や領収証などの書類で確認する
マイナポータルやねんきんネットを利用できず、基礎年金番号通知書や青色の年金手帳も見つからない場合には、日本年金機構から過去に送られてきた年金関係の書類を確認してみましょう。
基礎年金番号は、基礎年金番号通知書や年金手帳だけに記載されているわけではありません。
国民年金保険料の納付に関する書類や、年金を受給している方へ送付される書類などにも記載されている場合があります。
確認してみたい主な書類
- 国民年金保険料の口座振替額通知書
- 国民年金保険料の納付書
- 国民年金保険料の領収書
- 年金証書
- 年金額改定通知書
- 年金振込通知書などの各種通知書
過去に自営業、フリーランス、学生などで国民年金保険料を自分で納付したことがある方は、国民年金保険料の納付書や領収書を保管していないか確認してみてください。
確定申告関係の書類や社会保険料控除の資料と一緒に保存している場合もあります。
一方、ずっと会社員として働いてきた方の場合、国民年金保険料の納付書を見たことがないということもあります。
その場合は、年金関係の通知書や青色の年金手帳、オンラインサービスなど、別の方法を中心に探すことになります。
書類を探すときは順番を決めると効率的です。
まず「年金」「社会保険」と書かれたファイルや封筒を確認し、次に過去の給与・退職関係書類、確定申告関係の資料などを確認すると見つかることがあります。
似た番号を間違えないことが大切
書類から番号を探す場合に注意したいのは、年金関係の書類には基礎年金番号以外にもさまざまな数字や番号が記載されていることです。
数字が10桁並んでいたからといって、確認せずにそれを勤務先へ伝えるのはおすすめできません。
また、健康保険の記号・番号や雇用保険被保険者番号、マイナンバーなども社会保険や雇用手続きで使用されるため、入社時には複数の番号を同時に確認することがあります。
会社側でも番号の入力誤りがあると手続きの確認に時間を要することがあります。
あなた自身が提出するときにも、 「これは何の番号なのか」を書類の名称と一緒に確認してから伝える ことが重要です。
手元に複数の年金関係書類があり、どの数字が基礎年金番号なのか判断できない場合は、推測せずにマイナポータルやねんきんネットで確認するか、日本年金機構へ問い合わせましょう。
書類は確認手段として便利ですが、古い書類ほど現在使われている番号との関係を判断しにくい場合があります。
分からないまま番号を提出するより、一度きちんと確認したほうが結果的には早く手続きを進められます。
基礎年金番号の調べ方が分からない場合
オンラインサービスや手元の書類を確認しても基礎年金番号が分からない場合は、日本年金機構への問い合わせや年金事務所での相談、基礎年金番号通知書の再交付を検討します。
ここで注意したいのが、電話をすればその場で基礎年金番号を読み上げてもらえるわけではないという点です。
基礎年金番号は個人情報にあたるため、電話やメールで番号そのものを回答しない取扱いになっています。
「入社日までに必要」「書類をなくしたので今後のために再発行したい」など、番号が必要な理由や期限によって適した方法は変わります。
ここからは、手元で確認できなかった場合の対処法を詳しく説明します。
基礎年金番号を忘れたときの確認方法
基礎年金番号を忘れてしまった場合でも、番号を覚えていないこと自体は問題ではありません。
基礎年金番号は日常生活で頻繁に入力する番号ではないため、暗記している方のほうが少ないと思います。
大切なのは、必要になったときに正しい番号を確認できることです。
特に転職して新しい勤務先へ入社するとき、年金関係の手続きをするときなどに確認を求められることがあります。
基礎年金番号を忘れたときは、次のような順番で確認すると効率的です。
| 確認方法 | 向いている人 | 確認のポイント |
|---|---|---|
| マイナポータル | マイナンバーカードを利用できる人 | 年金情報を取得してオンラインで確認する |
| ねんきんネット | ねんきんネットを利用できる人 | ログイン後のトップページを確認する |
| 基礎年金番号通知書 | 通知書を保管している人 | 通知書に記載された基礎年金番号を確認する |
| 青色の年金手帳 | 以前に年金手帳を交付された人 | 手帳に記載された基礎年金番号を確認する |
| 納付書などの年金関係書類 | 過去の年金関係書類を保管している人 | 書類に記載された基礎年金番号を確認する |
| 日本年金機構へ相談 | 上記の方法で確認できない人 | 電話や年金事務所で確認方法を相談する |
会社から基礎年金番号の提出を求められていると、「とにかく何か番号を書いて提出しなければ」と考えてしまうことがあります。
しかし、分からない番号を推測して提出するのは避けましょう。
基礎年金番号は、原則として一人の年金加入記録を一つの番号で管理するために使われる重要な番号です。
もし手元に複数の年金手帳があり、違う番号が書かれているのであれば、「どちらか新しいほうを選ぶ」という対応も適切ではありません。
年金加入記録が複数に分かれている可能性があるため、年金事務所などへ相談する必要があります。
勤務先には確認中であることを伝える
入社手続きで基礎年金番号が必要なのにすぐ見つからない場合は、勤務先の担当者に「現在確認しています」と伝えておくとよいでしょう。
間違った番号を提出して後から訂正するよりも、正しい番号を確認してから伝えたほうが実務上もスムーズです。
現在の社会保険手続きではマイナンバーを利用した本人確認が行われる場面もあるため、勤務先側で基礎年金番号の確認方法を案内してくれることもあります。
会社から何のために番号を求められているのか、確認してみるのも一つです。
健康保険の記号・番号、雇用保険被保険者番号、マイナンバーと基礎年金番号はそれぞれ異なります。
入社手続きでは複数の番号を扱うため、書類の名称まで確認したうえで提出してください。
基礎年金番号を忘れたこと自体を心配する必要はありません。
オンライン、書類、問い合わせという複数の確認方法がありますので、あなたが利用できる方法から順番に確認していきましょう。
ねんきん定期便を使って問い合わせる

マイナポータルやねんきんネットを利用できず、基礎年金番号通知書や年金手帳なども見つからない場合には、ねんきん定期便を手元に用意して日本年金機構へ問い合わせる方法があります。
日本年金機構では、ねんきん定期便を用意したうえで「ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号」へ電話すると、後日、基礎年金番号が記載された書類を郵送する方法を案内しています。
ここで間違えやすいのが、 ねんきん定期便を見れば、必ず基礎年金番号そのものが確認できるというわけではない という点です。
基礎年金番号を探している方が、手元のねんきん定期便を隅から隅まで探して「どこにも番号が書いていない」と困ることがあります。
ねんきん定期便は、問い合わせの際に必要な情報を確認するために利用する書類として考えると分かりやすいでしょう。
ねんきん定期便を用意して電話する
問い合わせをするときは、ねんきん定期便を手元に置いた状態で電話しましょう。
ねんきん定期便には問い合わせに使用する番号などが記載されており、電話での案内を受ける際に確認を求められることがあります。
なお、電話をしたその場で基礎年金番号を口頭で読み上げてもらう方法ではありません。
個人情報保護の観点から、電話やメールで基礎年金番号そのものを回答する取扱いにはなっていません。
「ねんきん定期便を持って電話する」ことと、「電話で基礎年金番号を直接教えてもらう」ことは違います。
電話で必要な確認を受け、後日、基礎年金番号が記載された書類を郵送してもらう方法となります。
そのため、「今日中に会社へ基礎年金番号を伝えなければならない」というように急いでいる場合には、郵送を待つよりも先にマイナポータルやねんきんネットを利用できないか確認するほうがよいでしょう。
ねんきん定期便では年金記録も確認しておく
ねんきん定期便を取り出したのであれば、基礎年金番号の問い合わせだけで終わらせず、記載されている年金加入記録にも目を通しておくことをおすすめします。
年金定期便は、自分がこれまでどの程度公的年金制度に加入してきたかを確認する重要な資料です。
加入期間や保険料、年金額などを見て、「思っていた勤務期間と違う」「過去の勤務先の記録が見当たらない」などの違和感があれば、早めに確認したほうがよいでしょう。
基礎年金番号を調べるという目的と、年金加入記録を確認するという目的は別ですが、どちらもあなた自身の年金記録に関することです。
手元にねんきん定期便があるのであれば、一緒に確認するよい機会になります。
年金定期便の数字の意味が分からない場合は、先ほど紹介した 年金定期便の見方と年金見込額 で年代別の確認ポイントも解説しています。
電話で基礎年金番号を確認できるか
「日本年金機構に電話して本人確認ができれば、その場で基礎年金番号を教えてもらえるのでは」と考える方は多いと思います。
しかし、この点は誤解しやすいところです。
日本年金機構では、個人情報保護の観点から、基礎年金番号を電話やメールで回答しない取扱いとしています。
したがって、「基礎年金番号を忘れたので電話で聞こう」という場合でも、電話口で番号を読み上げてもらえるわけではありません。
一方で、電話をする意味がないわけではありません。
基礎年金番号を確認するために利用できる方法を案内してもらったり、基礎年金番号通知書の再交付について相談したりできます。
電話でできることとできないこと
| 内容 | 取扱いの考え方 |
|---|---|
| 基礎年金番号をその場で口頭確認する | 電話では番号そのものを回答してもらえない |
| 基礎年金番号の確認方法を相談する | 相談可能 |
| ねんきん定期便を使って問い合わせる | 必要な確認後、番号記載書類を郵送する方法がある |
| 基礎年金番号通知書の再発行について相談する | 相談可能 |
この違いを知っておくと、「電話したのに番号を教えてもらえなかった」という行き違いを防げます。
実務的には、電話は 「番号を読み上げてもらうための手段」ではなく、「番号を確認するために次に何をすればよいのか相談する手段」 と考えておくのが分かりやすいです。
ねんきん定期便が手元にある場合には、専用番号へ問い合わせ、必要な確認を受けたうえで基礎年金番号が記載された書類を郵送してもらう方法があります。
一方、基礎年金番号通知書や年金手帳そのものを紛失しているのであれば、ねんきんダイヤルへ相談したり、年金事務所の窓口で基礎年金番号通知書の再交付について確認したりする方法があります。
電話番号や受付時間は変更される可能性があるため、過去に保存した電話番号や第三者サイトに掲載された番号ではなく、日本年金機構の公式サイトから最新の連絡先を確認してください。
急ぎの場合には「電話で聞けばすぐ分かる」と考えず、先にマイナポータルやねんきんネットを確認するのがポイントです。
会社の入社手続きなど期限が決まっている場合は、勤務先にも状況を伝えながら確認を進めるとよいでしょう。
年金事務所の窓口で確認する方法
オンラインで確認できず、基礎年金番号通知書や年金手帳などの書類も見つからない場合には、最寄りの年金事務所の窓口で相談する方法があります。
年金事務所まで出向く必要があるためオンラインより手間はかかりますが、基礎年金番号だけではなく、複数の年金手帳がある、加入記録に疑問があるといった複雑なケースでは、窓口で相談するメリットがあります。
特に古い年金手帳を複数持っている方の場合、自分だけで番号の関係を判断するのは難しいことがあります。
現在使用する基礎年金番号がどれなのか、年金記録が一つの番号にまとまっているのかなどを確認したい場合は、年金事務所への相談を検討してください。
窓口相談を検討したいケース
- マイナポータルやねんきんネットを利用できない
- 年金手帳や基礎年金番号通知書を紛失した
- 青色以外の古い年金手帳しか持っていない
- 複数の年金手帳に異なる番号が記載されている
- 基礎年金番号が複数あるように見える
- 過去の年金加入記録にも疑問がある
窓口では本人確認が必要になるため、マイナンバーカードや運転免許証など、本人確認に使用できる書類を準備しておきましょう。
相談内容や手続きによって必要な書類が異なる場合があります。
せっかく年金事務所まで行ったのに必要な手続きができなかったということを避けるため、訪問前に日本年金機構へ確認しておくと安心です。
古い年金関係書類はまとめて持参する
年金手帳が複数ある場合や、昔の厚生年金保険被保険者証などが残っている場合は、自己判断で不要なものを処分せず、関連しそうな資料をまとめて持参するとよいでしょう。
実務でも、本人は「昔の手帳だからもう関係ない」と思っていた書類が、過去の年金加入記録を確認する手掛かりになることがあります。
複数の基礎年金番号があるように見える場合は、自分の判断でどちらか一つを選んで使用しないでください。
年金加入記録が複数の番号に分かれている可能性もあるため、勤務先の社会保険担当者や年金事務所へ相談しましょう。
また、「基礎年金番号を知りたい」という相談から、過去の加入記録の不足に気付く場合もあります。
番号を確認するだけならオンラインのほうが便利ですが、年金記録そのものに疑問があるなら窓口相談のほうが適していることがあります。
年金事務所へ行く際は、「番号だけが分からないのか」「昔の手帳と番号が違うのか」「加入記録についても確認したいのか」を自分なりに整理しておくと、相談内容を伝えやすくなります。
年金は長期間にわたる記録です。
昔の勤務先や加入状況をすべて正確に覚えていないことも珍しくありません。
違和感がある場合は、分からないままにせず確認しておくことをおすすめします。
基礎年金番号通知書を再発行する方法

基礎年金番号通知書や年金手帳を紛失してしまった場合には、基礎年金番号通知書の再交付を申請できます。
現在は年金手帳の新規発行が終了しているため、「昔持っていた年金手帳をなくしたので、新しい年金手帳を再発行してほしい」という場合でも、原則として再交付されるのは基礎年金番号通知書です。
年金手帳をなくした場合も、基礎年金番号通知書をなくした場合も、現在は基礎年金番号通知書の再交付を申請する という点を覚えておくと分かりやすいでしょう。
基礎年金番号通知書再交付申請書を提出する
再交付を希望する場合は、基礎年金番号通知書再交付申請書を使用して手続きを行います。
提出先は現在加入している年金制度や加入状況などによって異なります。
たとえば、国民年金第1号被保険者や任意加入被保険者の場合と、会社員として厚生年金保険に加入している場合、第3号被保険者の場合では提出先の考え方が異なります。
会社員として厚生年金保険に加入している方については、勤務先を経由して提出する方法と直接提出する方法があります。
入社時に基礎年金番号通知書の再交付が必要になった場合には、会社の社会保険担当者へ相談してみるとよいでしょう。
提出方法は複数ある
日本年金機構では、基礎年金番号通知書の再交付について、電子申請、郵送、窓口持参といった提出方法を案内しています。
ただし、どの方法を利用できるか、どの書類を添付する必要があるかは申請内容によって確認が必要です。
特に、本人が事業主を経由せず申請書を提出し、マイナンバーを記載する場合には、本人確認に関する書類が必要になります。
基礎年金番号通知書を再交付してもらうことと、基礎年金番号そのものを新しく取り直すことは違います。
原則として、すでに管理されているあなたの基礎年金番号が記載された通知書を再交付してもらう手続きです。
再発行を考える場面
- 基礎年金番号通知書を紛失した
- 以前交付された年金手帳を紛失した
- 通知書が破損して内容を確認できなくなった
- 今後の年金手続きに備えて通知書を保管しておきたい
「今日、勤務先へ番号だけ伝えたい」という目的であれば、再交付を待つ前にマイナポータルやねんきんネットで基礎年金番号を確認できないか試すほうが実務的です。
一方で、基礎年金番号通知書そのものを紛失しているのであれば、今後また基礎年金番号を確認する場面も考えて、再交付を受けて適切に保管しておくのも一つの方法です。
再交付された通知書は原則として登録住所へ送付される
日本年金機構では、基礎年金番号通知書を再交付する際、原則として日本年金機構で管理している住所あてに送付する取扱いとしています。
また、本人確認書類を年金事務所の窓口へ持参し、本人であることが確認できた場合には、窓口で交付できる場合もあります。
引っ越し後などで登録状況に不安がある場合や、通常と異なる事情がある場合は、申請前に日本年金機構や年金事務所へ確認してください。
再交付の提出先、提出方法、本人確認書類などは加入状況によって異なります。
最新の手続き内容は公式情報をご確認ください。
(出典:日本年金機構「基礎年金番号通知書や年金手帳を紛失またはき損したとき」)
社労士として会社の手続きを扱っていると、「入社時に年金手帳がなくて手続きできないのでは」と心配される方もいます。
しかし、年金手帳がないからといって、それだけで社会保険手続きがすべて止まるという話ではありません。
勤務先から何を確認するよう求められているのかを確認し、番号だけ必要ならオンラインで確認し、通知書そのものを紛失しているなら再交付を検討する。
目的を分けて考えることがポイントです。
基礎年金番号の調べ方を確認しておこう
基礎年金番号が分からなくなっても、年金手帳を持っていないから確認できないというわけではありません。
現在はマイナポータルやねんきんネットというオンラインの確認手段があり、それ以外にも基礎年金番号通知書、青色の年金手帳、国民年金保険料の納付書など複数の確認方法があります。
まず、マイナンバーカードを利用できるのであればマイナポータルを確認します。
ねんきんネットを利用できる方は、ログイン後のトップページから確認する方法もあります。
オンラインで確認できない場合には、自宅に保管している年金関係書類を探しましょう。
基礎年金番号通知書や青色の年金手帳があれば確認しやすいですし、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書、年金振込通知書などでも確認できる場合があります。
基礎年金番号の調べ方は、次の順番で考えると分かりやすいです。
- マイナポータルで確認する
- ねんきんネットで確認する
- 基礎年金番号通知書を確認する
- 青色の年金手帳を確認する
- 国民年金保険料の納付書などを確認する
- 確認できなければ日本年金機構へ問い合わせる
- 必要に応じて年金事務所へ相談する
- 通知書を紛失している場合は再交付を検討する
電話では基礎年金番号そのものを教えてもらえない
この記事の中でも特に覚えておいてほしいのが、電話で日本年金機構へ問い合わせても、基礎年金番号そのものを口頭で回答してもらうことはできないという点です。
電話は、確認方法を相談したり、ねんきん定期便を利用して後日番号の記載された書類を郵送してもらったり、基礎年金番号通知書の再交付について相談したりするために利用します。
そのため、入社手続きなどで基礎年金番号をすぐに確認したい場合は、まずオンラインで確認できないか試すのが効率的です。
古い年金手帳や複数の番号がある場合は自己判断しない
また、古いオレンジ色や茶色の年金手帳しかない場合や、複数の年金手帳に異なる番号が記載されている場合は注意してください。
現在の基礎年金番号と以前使用されていた記号番号が異なっている場合や、加入記録が複数に分かれている可能性もあります。
数字だけを見て「たぶんこれだろう」と提出するのではなく、必要に応じて勤務先の社会保険担当者や年金事務所へ相談することをおすすめします。
基礎年金番号は単なる提出用の数字ではなく、あなたの公的年金の加入記録を管理するための重要な情報です。
番号を調べる過程で加入記録に違和感を見つけた場合には、その点まで確認しておくとよいでしょう。
一度確認したら保管場所を決めておく
基礎年金番号は日常的に使用するものではないため、一度確認しても、数年後にまた「どこに書いてあっただろう」となることがあります。
基礎年金番号通知書や年金手帳が見つかった場合は、年金関係書類をまとめたファイルなど、保管場所を決めておきましょう。
ただし、基礎年金番号は大切な個人情報です。
スマートフォンの誰でも見られるメモ欄へ無造作に記録したり、第三者へ必要なく送信したりするのではなく、適切に管理することが重要です。
基礎年金番号を覚えておく必要はありません。
「必要になったときに正しい番号を安全に確認できる状態」にしておくことのほうが大切です。
特に転職時には、基礎年金番号のほか、雇用保険被保険者番号、マイナンバー、健康保険に関する情報など、似たような番号を同時に確認することがあります。
どの番号を求められているのか分からなければ、勤務先の担当者に書類名を確認してから提出してください。
間違った番号を急いで提出するより、正しい情報を確認して提出するほうが結果的に手続きはスムーズです。
また、基礎年金番号の確認方法、オンラインサービスの画面、電話窓口、再交付の提出方法などは今後変更される可能性があります。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
過去の年金加入記録が見当たらない、複数の基礎年金番号があるように見える、古い年金手帳の番号との関係が分からないなど、単なる番号確認では解決できない事情がある場合には、一般的な情報だけで判断しないことも大切です。
最終的な判断は専門家にご相談ください。